本宮 陸渡御
15:30~18:00 at大阪天満宮
りくとぎょれつしゅっぱつ
神様に年に一度、氏地の平安をご覧いただこうと氏子が御供の行列を組んだのが陸渡御・船渡御の始まり。
本殿で御神霊が御鳳輦(ごほうれん)に移されたらいよいよ陸渡御が開始される。
大阪天満宮を出た渡御列は、催太鼓を先頭に猿田彦、神鉾、地車と続く。
総勢3000人の大行列が船渡御の乗船場である天神橋までの間を、老松町通、新御堂筋、市役所北側を通って約3kmのコースを歩いていく。
陸渡御列が出発する前には、大阪天満宮の境内で催太鼓が激しく打ち鳴らされ、大阪府の無形民俗文化財である「からうす」が何度も披露される。
また、渡御列の最後を飾る鳳神輿、玉神輿も出門の前に境内で激しく揺さぶられる。
陸渡御列は大きく三つに分かれている。
威勢の良い催太鼓で始まる第一陣は、猿田彦、采女、稚児、牛曳童児などが連なる。
第二陣は総奉行、前行などの騎馬に続き、平安時代の貴族の乗り物、御羽車、御神霊を奉安した御鳳輦などが行列をつくる。
さらに第三陣は鳳神輿、玉神輿。途中まで実際に担がれて神輿は進む。
陸渡御(主なもの)
第一陣
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催太鼓(もよおしだいこ)
- 真っ赤な投げ頭巾をかぶった6人の願人が打ち出す勇壮な響きが陸渡御のスタートを告げる。
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猿田彦(さるたひこ)
- 赤い鼻高面に白いしゃぐま(頭髪)をかぶり馬にまたがった猿田彦は渡御列の先導役。
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神鉾(かみほこ)
- 渡御列が進む道の清め役。
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地車(じぐるま)
- 祭りの間中、威勢よく鉦と太鼓でお囃子を打ち鳴らす。
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獅子舞(ししまい)
- 幼い子供から大人まで天神講の大集団が繰り広げる獅子舞、傘踊り、四つ竹、梵天の多彩なパフォーマンス。
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狸々山車(しょうじょうだし)
- 酒造販売業者の御神酒講は狸々山車に供奉しています。
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采女(うねめ)
- 一般から選出された被布(かつぎ)の女性たちがしずしずと練り歩く。
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稚児(ちご)
- 頭に烏帽子・天冠をつけたお稚児さんたちが、母親に手をひかれて歩く。
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文車(ふぐるま)
- 出版業者を中心とした御文庫講が文車を曳いて参加。菅公お手持ちの御本をお運びする。
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牛曳童児(うしひきどうじ)
- 旧此花町が母体となって結成された福梅講が牛曳童児で参加。
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錦旗(みはた)
- 御旗で奉仕するのは大阪料理飲食業組合。大正9年頃から参加。
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風流花傘(ふうりゅうはながさ)
- 大きな花傘をかざしながら50人ほどの供奉者たちが参加。
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神饌唐櫃(しんせんからびつ)
- 神様のお召し上がりものを納めた櫃。
第二陣
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御羽車(おはぐるま)
- 天神橋筋二丁目から六丁目の商店街で結成された講社から50人ほどが参加。平安時代の貴族の乗り物だった御羽車を曳く。
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御太刀(おんたち)
- 旧大工町の氏子が集まった丑日講が供奉。菅公の御太刀を捧持して参加。
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御錦蓋(おきんがい)
- 晴儀用の御蓋(日傘)。供奉するのは米穀商の団体。
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御菅蓋(おかんがい)
- 雨儀用の御蓋(雨傘)。元・北信用組合の供奉人30人が参加。
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御鳳輦(ごほうれん)
- 菅原道真公の御神霊を奉安した神輿。二人の随身を配し、前に紫翳(かざし)・後ろに菅翳をかざして厳かな雰囲気をたたえながら付き添う。
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神童(しんどう)
- 鉾流神事の主役を務める神童。
第三陣
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鳳御輿(おおとりみこし)
- 菅南連合という六つの町内会で組織される鳳講が担ぐ鳳神輿。掛声とともに鳳凰を冠した大きな神輿が天高く舞う。
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玉御輿(たまみこし)
- 鳳神輿と競い合うように進むのは、金色の玉を冠した玉神輿。大阪市中央卸売市場を中心に結成される玉神輿講が奉仕している。
14:50 大阪天満宮境内
大阪天満宮の境内では催太鼓が当屋から出され、何度も揺さぶられながら境内を練っていく。
15:30 天神橋一丁目付近
正門前の旧天神橋筋を南下、左古田法律事務所前で西に向きを変える。
16:00 西天満交差点付近
西天満小学校横を抜けて西天満交差点を通過、老松通りを西に進む。
16:30 陸渡御 老松通り付近
元太鼓中総代を務めた西川家の前で手打ちをしたあと、老松通りから御堂筋に出る。
17:00 大江橋を渡って大阪市役所前を通過
大阪市役所前では「からうす」が披露される。
ひとしきり「からうす」が行われたあと再び催太鼓は台車にのせられて進む。
17:30 天神橋北詰(乗船場)に催太鼓が到着
終盤にかかると徐々にスピードを上げ、難波橋北詰を右折し船渡御の乗船場に向かう。
乗船場のある天神橋北詰には多くの見物人が詰めかける。
行事インフォメーション
日時 | 7月25日 15:30~18:00 |
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場所 | 大阪天満宮~西天満~中央公会堂~天神橋北詰 |
行き方 | 大阪天満宮:JR大阪天満宮駅/地下鉄南森町駅から徒歩5分 |